萌の朱雀 [VHS]


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萌の朱雀
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萌の朱雀 [VHS]
Video
國村隼
ReleaseDate : 1998-05-25
SalesRank : 4447
河瀬直美
Publisher : バンダイビジュアル ( )
Studio : バンダイビジュアル
Time : 95分
VHS : バンダイビジュアル
バンダイビジュアル
マーケットプレイス情報
中古最安値: 137 円99%off
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喪失 と 無常 : 2007-06-10
ひ と つ の 家族 の 朝 の 光景 が は じまる 。 釜戸 の ある土間 、 や が て 朝 の 食卓 が 、 丸いちゃぶ台 に 揃う 。 開け放たれた障子 と 窓 の 向こう に 、 視界 を 遮る も の なく悠然 と 緑 の 山肌 が 見渡せる 。 家族 は 常 に こ の 風景 と 共 に 暮らし て いる 。 しかし 、 こ の 映画 の 家族 の 静かな暮し は 、 過疎 と いう時間 の 進行から も 、 や が て 解体へ と 進む の だ が 。

台詞 が 抑制され 、 物語 は 極端 に 感じられる寸前ま で 説明描写 を 避け て 省略 の 形 を と っ て いる 。 そ の ぶん観客 は 集中力 と 静かな観察眼 が 必要だ 。 己 の 雑念 を 排し て 映画 を 凝視し て いなく て は いけない 。 「省略」 が と っ て も 大好きなぼく も 、 こ の 登場する家族 の 関係 も 、 時間 の 経過 も 、 読み と り 、 想像力 で つい て いく の に 、 ちょっ と 労 を 要した 。 しかし 、 物語 は 元来曖昧なまま で 観続け て い て 良い場合 も 多い 。 は っきり と 説明される も の で あれば 、 映像 と し て 感じ と っ て いく観客 の 力 は いらないだろうから 。
音 の 繊細さ脆弱さ 、 物語 が 寡黙な表情 で 語られるようなフイルム映像 を 堪能する に は 、 静かな環境 が こちら も 必要だ 。 ドキュメンタリー を 思わせる感触 で は じまる の だけれど 、 や が て ひ と つ の 家族 の 物語 が 愛おしく大切 に 語り終えられ て いく の を 感じる 。

や が て 不在 と なる父親 、 不在そ の 後 の それぞれ の 家族 の 、 そ の 思い が 静か で 悲しく て 、 解体し て いく家族 の かたち が 儚く て 、 と て も 切ない 。 それ は 「無常」 と いう思い の 姿 、 域ま で も 感じさせる 。 思えば 、 こ の 映画 の 描く喪失感 に も 、 静か に 耐え て いくような 、 おばあちゃん の 姿 も 心 に 残る 。

不思議な感覚 : 2007-05-29
こ の 作品 は 面白くない と 言ったら面白くないし 、 面白い と 言ったら面白い青春?ミステリアス?家族 の 絆そうこ の 作品 の 中 に 全部ふくまれ て いる 。 父 、 母 、 兄 、 妹 、 おばあちゃん 、 近所 の 人々 、 一人一人 の 心 の 中 を よく表現し て いる作品 で す 。 昔懐かしい感覚 、 こ の 作品 で 河瀬直美監督 は カメラドール賞受賞し て い ます 。 映像 の 作りかたや表現力 は かなりこ の 映画 を 不思議な感覚 に し て い ます 。 あ と 中 で な が れるレコード の 曲 の 使い方 、 そ の 時 の 映像 は 岩井俊二監督 に 似た感覚 、 たぶん河瀬直美監督 も 岩井俊二監督 に 影響 を うけ て いる 。 僕的 に は こ の 作品 を 見 て 本当 に よかった と 思いました 。 心 の 中 に 残る作品 に また で あえました 。 感動!!エイチャン!ミッケー見ればわかる 。

繊細な映像感覚 : 2003-11-25
奈良 の 辺地 が 舞台 で ある 。 過疎化 の 進行 で 廃れ行く農村部 と 人間模様 を 繊細な映像 で つづる 。 私自身四国 の 僻地 の 出身 で あるから 、 こ の 映画 に は 素直 に 感情移入 で きる部分 が ある 。 登場人物 の 素人くさい演技 が 、 かえっ て 作品 に 素朴な魅力 を 与え て いる 。 観終わったあ と 侘しさ の ような
も の が 心 に 残る 。 大傑作 と いうわけ に は いかない が 、 なかなか良い映画だ 。

ふるさ と を 失うせつなさ : 2003-08-30
懐かしさ を 感じる映像 が 綴られ て いく 。
かまど の ある土間 の 台所 。
丸い座卓 が 置かれた座敷から は 縁側越し に 緑 の 山々 が 見える 。
山道 の バス停 。 川 を 渡る長いつり橋 。

失われ て いく も の へ の 愛着 が こ の 映画から滲む 。
父親 が 最後 に 8ミリカメラ で 村 の 人々や風景 を 撮る の も そうだし 、 みちる が 母や祖母より早く起き て 、 台所 で 朝食 を つくる の も そう 。

ラスト で 、 次第 に 遠ざかっ て いく家 の 映像 が こ の 映画 の クライマックス 。
こ の 映画 の も うひ と り の 主役 は こ の 古い家だった の だ と 気付く 。
およそ90分 の こ の 映画 の なか で 、 見る人 は ふるさ と を 感じ 、 そし て それ を 失う切なさ を 感じるだろう 。


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