オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1)

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オン・ザ・ロード (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 1-1)
Book
ジャック・ケルアック
価格(税込): 2,730円
在庫あり。 : 1,500円以上は、送料無料
SalesRank : 8457

Publisher : 河出書房新社 ( 2007-11-09 )
Studio : 河出書房新社
ハードカバー : 470 pages H:173 x L:756 x W:535
河出書房新社
河出書房新社
マーケットプレイス情報
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近代 に おけるジブン探し : 2009-07-05
“地下街 の 人々” は 読んだこ と あったんだけど 、 そんな に ピン と 来る も の が なかった私 に も “on the road” は 別格!!
新訳 と 読むコンディション が ハマっただけ で は ない 、 胸 に 迫る も の が 。 読み始め て すぐ の 面白み と 読後 に 浸る感慨 の 距離や 、 移動 と いう概念 に つい て や 、 何気ない会話 に ま で 及ぶ 。 こ の かき混ぜ方 。 ぐるぐるし ます 。

非生産的なドライブ : 2008-07-21
「路上 と 訳し て しまっ て は 何か大事な も の が 欠け て しまう…動く感じ が ない の だ…『オン・ザ・ロード』 は 『路上』 を どこかへ の 『途上』 と 信じ て ひたすら移動 を 続ける若い連中 の 話」
と 紹介 の 冒頭 に 書い て いました 。 そ の と おり の ストーリー が 展開し ます 。

こ の 本 を 読ん で い て 、 頭 の 中 に 映る の は 、 アメリカ の ハイウエイ 。 何百キロ と 同じ荒涼 と した景色 が 続く 。 ハンドル を 握りアクセル を 踏む 。 時間 と ガソリン を 道端 に 捨 て る移動 。 長距離トラック の 運ちゃん で も ないかぎり 、 無駄な時間だ 。 非生産的 と いうか 。

で も 、 人生 を ふりかえっ て みる と 、 こ の 時間 が 大切な記憶 と し て 刻まれ て しまう(そういうこ と っ て みんなあり ます よね?) 。

こ の 小説 も 非生産的なドライブみたい 。 ストーリー に ハリウッド映画的なドラマ性 は ない 。 しかし 、 ひ と つひ と つ の 挿話 が 胸 に 脳 に 刻まれ て しまう 。 印象的なシーン を ひ と つ 。

サル は 身勝手なディーン と ディーン の 元妻メリールウ と いっしょ に サンフランシスコ に 来る 。 三人 で 共同生活 を しよう と した の だ 。 ニューヨークから の 長旅 で お金 を 使い果たした と ころ で 、 ジェーン は 現妻 の と ころ に 行っ て しまう 。

「唐突 に ジェーン が じゃあな と 言った…「どんなロクデナシか分かった?」メリールウ が 言った 。 「どんな に 寒い と ころだろう が 置い て けぼり に し て いく の よ 、 自分 の 都合 で 」「分かっ て る」 も く は いいえ 、 東 の ほう を 振り向い て 溜息 を ついた」

それ で も 、 彼ら は ディーン を 許し て しまう 。 なぜ許せ て しまう の か 。 そ の 何故? が こ の 小説 が アメリカ人 に 愛され て いる理由 で すね 。

毎日 が 退屈な方へ 、 そし て 、 毎日 が つらい方へ : 2008-05-22
旧訳 が 悪い と は 申しません 。
ドラッグ を 美化する気 も ございません 。
こ の 本 が 素晴らしい の は 、 そ の 瑞々しさ で あり 、 語り手 の きれいな口 で あり 、 素晴らしい翻訳 で あり・・・毎日 を 、 ただなん と なく生き て いる方 に 、 手 を 差し伸べ て くれる・・・そういう点だけ で は ない の で す が ・・・日々 に 退屈 を 感じ て いる 、 我々 に と っ て 、 と て も 素敵な物語 で ある・・・到底 、 私 の ボキャブラリー で は 語りつくせない魅力 が ある の で す 。
ただ勘違いしない で ください 。 決し て 本書 は 、 怠惰 に 生き て いる人間たち の だらしなさ を つづった も の で も なければ 、 オカルトめいた 、 オルタナティヴ・ファンタジー で も ない の で す 。
本書 で は 、 登場人物たち に 、 厳しい現実 が 襲いかかっ て き ます 。 そんな状況 で も 、 つね に 希望 を 持っ て 、 日々 を 生き 、 放浪 を 続ける人間たち の 姿 に は 、 と て も 元気づけられる で しょう 。
話 は 変わり ます が 、 私 は これ を 読ん で い て 、 ボブ・ディラン の 「ミスター・タンブリング・マン」 を 思い出しました 。 ディラン の こ の 曲 に も 、 厳しく 、 と き に は 退屈な現実 と 向かい合い 、 生き て いく人間たち の 姿 が 歌われ て いました 。
私 が 初め て 読んだ の は 旧訳 の ほうな の で す が 、 や は り素晴らしい と 感じました 。 そし て 新訳 を 手 に 取ったわけ で す が ・・・いやあ 、 素敵だなあ 。 すらすら読め て しまう の で す 。
「ビート・ジェネレーション を 代表する一冊」 と いうくくり で 捉える方 に も 、 そう で ない方 に も 、 是非お勧め で き ます 。
と に かく 、 読ん で ください 。 私 の こんなレヴューなど 、 読んだあ と に は 、 きれいさっぱり忘れ て しまう で しょうから 。 年月 を 重ね て も 、 心 に 若さ を 忘れ て いない方 に 、 感じ て も らいたい 。 「オン・ザ・ロード」 は 永遠 で す 。 100年経っ て も 、 語り継 が れ て いく書物 で す 。
ジャック・ケルアック に は 、 も っ と 長生きし て 、 も っ と 本 を 書い て 欲しかったなあ 。 ウィリアム・バロウズだっ て 、 83歳ま で 生きた の だから・・・私 の こんな愚痴など 、 忘れ て ください 。

ハチャメチャな行動 の 裏側 : 2008-02-09
フランシス・フォード・コッポラ が 、 十年来 、 映画化しよう と し て いる が 、 確固たる脚本 が 得られず実現 で き て いない作品 で す 。

五部構成からなるこ の 作品 の 第一部から第四部ま で は 、 それぞれアメリカ を 横断 、 縦断する語り手サル と ディーン の 放浪 の 物語 で す 。

それ は 、 「退屈な知識人」 に よる既存 の 価値観 に 対する反攻 の 物語 で す 。
安住 の 地 を 求めず 、 そ の 時々 の 刹那的な「幸福」 を 求め て の 旅 で す 。 彼ら は 、 街 に 行き着く度毎 に 馬鹿騒ぎ を し 、 場合 に よっ て は 、 不法な事 も 構うこ と は ありません 。 酒 、 薬 、 女 、 そし て 激しい音楽 が 、 彼ら を 徹底的 に 乗せる の で す 。

サル は 、 ディーン を 崇拝し て い ます 。 ディーン は 、 時 に 狂気 を 示し 、 迷惑 を かけ ます 。 それ で も 惹かれ て ゆく何か が 、 ディーン に は あり ます 。
こ の 本 の 中 に は 「ヒップスター」 と 言う言葉 が 、 頻繁 に 登場し ます 。 こ の 意味 は 、 「正業 に つかず 、 な に を やっ て いるんだかよくわからない 、 ぶらぶら遊ん で いるやつ」 と 言うこ と だそう で す 。 で も サル は 彼 に それ以上 の も の を 見 て いる の で しょう 。
それ は 、 既存 の も の から の 独立性な の か も 知れません 。 そうした状況 で 生き て ゆく勇気な の か も 知れません 。 或い は 、 時代 を 先取りした先験的な生き方 を 見 て いた の か も 知れません 。

訳者 に よる と 、 「鋭い語感」 が 作者 の 特徴だそう で す 。 表面的な意味 と 、 そ の 裏側 に ある意味 と を 巧み に 使いこなし て いる と 言うこ と で す 。
こ の 物語 を 読ん で いる と 、 物語自身 が 表面的な物語 の 裏 に 何 が あるか が 問題なような気 が し ます 。 彼ら の ハチャメチャな行動 の 裏 に 何 を 感じ取るか が 大切な の か も 知れません 。

河出書房 の 英断 に 拍手 : 2008-01-14
河出書房新社 の 創業120周年記念 と し て 企画された「世界文学全集」 。 そ の 第一回配本 の 名 に 恥じない名作 で す 。
作品 に は 作者 の ケルアック の みならず 、 ウイリアム・バロウズやアレン・ギンズバーグなどなど 、 ビートゼネレーション を 代表する作家たち が モデル と なっ て 登場し 、 作品世界 を 走り抜け ます 。
旧訳 も 悪く は ない で す が 、 新訳 が 本当 に 魅力的 で 、 内容 の 薄い昨今 の ベストセラー作品 と は 全く違った深く て 忘れ が たい読書体験 を 下支えし ます 。
世界文学全集 は 商売 に ならない と いうこ と で ど の 出版社 も 二 の 足 を ふん で いました が 、 や は り老舗 が やっ て くれました 。 河出書房新社 の 英断 に も 拍手したい で す 。


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本 - ジャンル別 - 文学・評論 - 著者別 - 外国の著者 - カ行 - ジャック・ケルアック
本 - By Publishers - 河出書房新社
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