英語の感覚・日本語の感覚 “ことばの意味”のしくみ (NHKブックス)

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英語の感覚・日本語の感覚 “ことばの意味”のしくみ (NHKブックス)
Book
池上 嘉彦
価格(税込): 1,019円
在庫あり。 : 1,500円以上は、送料無料
SalesRank : 32502
Publisher : 日本放送出版協会 ( 2006-08 )
Studio : 日本放送出版協会
単行本 : 249 pages H:55 x L:709 x W:512
日本放送出版協会
日本放送出版協会
マーケットプレイス情報
中古最安値: 954 円6%off
amazon.co.jp詳細ページより御確認ください。

amazon.co.jp PRODUCT PAGE
いまま で に は ない 、 豊かな〈こ と ば の 意味〉 の 世界へ☆ : 2009-06-03
 例えば生成文法 の ような伝統的な形式主義的アプローチ が 、 言語 の 世界 に 無理やり計算主義 を 持ち込ん で しまったおかげ で 見えなくなっ て しまった<こ と ば の 意味> の 織りなす豊かな世界 が 、 認知言語学 の “誠実な”アプローチ に よっ て 再びよみ が えったこ と は 、 実 に 歓迎すべきこ と だ と 思い ます 。
 「形式 が 違えば 、 意味 も 違う」 と いう前提 に 従っ て 、 いまま で “同じ”だ と され て きた様々な類似表現 の 持っ て いる意味 の 違い に 切り込ん で いき ます 。 例えば

 I believe John honest.
 I believe John to be honest.
 I believe that John is honest.

と いう3つ の 英文 は 、 “書き換え で きる”ゆえ に 同じだ と され て きましたし 、
学校文法など で は いまだ に そうだ と 教えられ て いる と 思い ます が 、
こ の 3つ の 文 の 意味(ニュアンス) は 微妙 に 異なっ て い ます 。

 I felt her trembling. / I felt that she was trembling.
 She asked him to leave. / She asked that he leave.
 I saw him dead. / I saw that he was dead.

上 の ペア表現 も 、 これまた意味 が 違い ます 。

まさか 、 こ の ような意味 の 違い が “些細な も の だから別 に いいだろう” と 思っ て いる英語教師 は いない と 思い ます が 、
特 に 現場 で 英語 を 教え て いる先生 、 も しく は これから英語 を 教えよう と する大学(院)生 に は 、 ぜひぜひ読ん で ほしい と 思い ます 。

生徒 に “これっ て 同じな の ?” と 聞かれた時 に 、 どう答え ます か?
あなた の 英語教師 と し て の 力量 を 、 ぜひこ の 本 で 伸ばし て み て は いか が で しょうか☆

大御所 の 言語学(英語学)概論 の 授業 を 聞き に いくつ も り で : 2008-05-12
放送大学ラジオ講座 の 教材4年分 を 底本 に 、 単行本化した も の (p.248「おわり に 」) 。 元 が 放送用 の テキストな の で 、 全体 に 一貫性 が なく 、 章ご と に 話 が いろんな と ころ に 飛ん で いく印象 で ある 。 『英語 の 感覚・日本語 の 感覚』 と いうタイトルだけ を 頼っ て 読む と 違和 を 感じるか も しれない 。 実際 、 私 も 「タイトル と 内容 が ずいぶん違う」 と 感じた 。

本書 は 池上嘉彦 と いう日本 の 認知言語学 の 先駆者 に よる「言語学概論」あるい は 「英語学概論」 を 大学 の 教室 で 聞き に 行くつ も り で 読むべき本 で ある 。 そ の つ も り で 読む と 、 意味論や語用論など言語学・英語学 の 基本知識 が 専門用語 を すくなめ に し て 解説され て いる の で 、 読みやすい言語学入門(英語学入門) と し て 一読 の 価値 が ある 。 また 、 最初 の ほう で 出 て くる英語 の 例 は 、 英語教師 に は 授業 で 役 に 立ちそうな も の が 多い 。 池上氏 が これま で 集め て きた英語 の 発想 を 語る の に 役 に 立つ例文 が おしみなく使われ て いる の で 、 英語教師 と し て も ストックし て おきたい と いう衝動 に かられる の で は ないだろうか 。

ただ 、 1冊 の 本 と し て は あまり に 一貫性 が ない 。 言語学 の 本な の か 、 英語学 の 本な の か 、 英語発想 を 解説した本な の か 。 おそらくすべ て 当 て は まる と いうべきだろう が 、 それぞれ に 興味 に ある人 に は あまり に 物足りないし 、 「 と に かく言葉 の しくみ を 知りたい」 と いう人 に も 、 どちらか と いう と 学問的な解説 を した本 で 、 言葉 の しくみそ の も の の 解説 は 存外すくない 。

それより 、 タイトル に ある「日本語 の 感覚」 の 話 が あまり出 て こなかった 。 まさか 、 最後 の ほう に ある俳句など の 話 を 頼ん で こ の タイトル を つけた の だろうか 。 こ の 部分 に 惹かれ て 購入した の で 、 は っきり言っ て 「ダマされた」 と いう感じ で ある 。

NHKブックス は 言葉 に 関する本 を たくさん扱っ て くれ て いる の で 感謝し て いる が 、 と きどきキャッチーなタイトル を つけた安易な も の が 混じっ て いる の で 、 最近 、 疑心暗鬼ぎみ に なっ て いる 。 著者 が 一流なら良い と いう問題 で は ない 。

根底 に 深い日英対照洞察力 を 感じる : 2007-02-01
日英対照 を 根本 に 、 伝統的な意味論 、 形式 と 意味 と の 関係 、 意味 と コンテクスト 、 意味変化 、 文学や文化 に おける意味 の 表出現象へ の 考察等 を 扱った本 で ある 。

著者 の ファン で ある私 は 、 他 に も 多く の 著者 の 本 を 読ませ て いただいた 。
今ま で の 本 で 扱っ て きた内容 を 再び扱っ て いる部分 も ある が 、 そ の 扱うテーマ の 興味深さ 、 言語現象 に 対する洞察 の 深さ 、 また扱うテーマ の 広さ に 畏敬 の 念 を 感じる 。
またこ の 本 で は 特 に 、 「日本語 の 感覚」 を 主観性 の 観点から捉え 、 英語 と 比較し て いる箇所 が あり 、 そこ で は 広く日本 の 伝統的文化現象 に も 言及 が なされ 、 と て も 興味深い 。


日本語 は 英語 に 近づくか? : 2007-01-07
 今ま で 読んだ文法や言語 の 比較 の 話 は 、 途中 で 眠たくなっ て 投げ出し て しまう の が 常だった 。 と ころ が 、 こ の 本 は 違った 。 読み進む に 従っ て 目 が 冴え て 来た 。
 こ と ば に よる表現 の 特徴 が 、 モノ の 捉え方 、 事態 の 把握 の 仕方 、 空間把握 の 仕方 と 繋 が っ て いる と いうこ と を 、 鮮やか に 取り出し て くれ て いる 。 私たち が 英語 を 読んだり 、 英語圏 の 人 と 接する時 に 感じる違和感 を いくつ も 解き明かし て くれ て いる 。 肩凝り が ほぐれ て いくような爽快さ を 味わわせ て くれた 。
 特 に 感心した の は 、 言語表現 に おける日本的特徴 と 、 絵画 に おける も それ と の 関連 に つい て の 指摘 で あった 。 そし て 英語圏 に おい て も 同様 に 、 言語的特徴(自己 を 「主体/客体」 に 分裂させ て ひ と つ の 事態 を 説明する) は 、 絵画 で の 遠近法 と なっ て 結実した 、 と いう指摘 で あった 。
 そ の 他 に も いくつ も スリリングな指摘 が なされ て い て 、 飽きさせない 。
 そし て 、 私 は 最後 に 次 の ような疑問 が わい て 来た 。
 英語 と 日本語 の 違い は 、 徐々 に 小さくなる方向 に 動く の だろうか? いや 、 も っ と 正確 に 言うなら 、 日本語 は 英語的な感覚 に 近づく方向 で 変貌せざる を えない の だろうか? ちょうど日本 の 絵画 の 世界 で 、 遠近法 に 従った西洋画 が 徐々 に 主流 に なっ て きたよう に 。 も しそうだ と すれば 、 それ は 私たち日本語 を 母語 と する者 に と っ て どんな意味 を も つ の だろうか?
 ちょっ と 取っ付き に くい が 、 英語 を 好きな人 も 嫌いな人 も 楽しめる知的刺激 に あふれた本 。

言葉 の 感覚 : 2006-10-22
 言語 と は 、 外部から与えられた も の で あり 、 本当 に 自分 の 表現したい も の と は 、 どうし て も ずれ が 生じる 。
 子供 の 言語感覚 が 、 大人 に は 想像 も つかないユニークな表現 を 使う の は そ の 表れ で ある 。
 ちょうど 、 前 に 読ん で いた岩井克人 の 本 と 同じようなこ と が 書かれ て いる の で 、 何かうれしくなった 。
 いずれ に せよ 、 英語 で も 日本語 で も 微妙なニュアンス が ある も の で 、 言葉 の 感覚 を 磨かなければ と 思った 。



「英文法」を考える 「文法」と「コミュニケーション」の間 (ちくま学芸文庫)
するとなるの言語学 言語と文化のタイポロジーへの試論 (日本語叢書)
日本語と日本語論 (ちくま学芸文庫)
英語らしさに迫る 日本語の発想・英語の視点
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