海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

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海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
Book
吉田 秋生
価格(税込): 530円
在庫あり。 : 1,500円以上は、送料無料
Publisher : 小学館 ( 2007-04-26 )
Studio : 小学館
コミック : 187 pages H:63 x L:709 x W:504
小学館
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マーケットプレイス情報
中古最安値: 15 円97%off
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円熟 の 域 : 2009-06-19
50歳 を 過ぎ 、 マンガ家 と し て の キャリア も 30年 を 超え 、 円熟 の 域 に 達した感 の ある吉田秋生 の 技 の 結晶 。 「行間」 の 深い 、 密度 の 濃い作品 に なっ て い ます 。 たった1冊 、 3編 を 読んだだけ で 大きな充足感 を 得られる の は そ の ため で しょう 。 「河より も 長くゆるやか に 」 の ころ の インタビュー で 、 美大時代 に 先生から「バケツ を 描かせたら世界一」 と いわれた と ありました が 、 そ の 頃から(ジーンズ は 抜群 に 巧い が 、 スカート は なんだかゴワゴワ 、 みたいな)絵柄 は 一貫し て ドライ で 、 本作品 で は そ の ドライな絵柄 を 他者 に は 真似 で きない「語り」 の 武器 と し て 駆使し て い ます 。 第1話 の 表題作「蝉時雨 の やむ頃」 の 終盤 で の 転調など 、 そこ に 至るま で の シークエンス を 、 突き放した視点 で 淡々 と 描き重ねたこ と で 物語 の 効果 が 幾倍 に も 増し て い ます 。

「鎌倉」「四姉妹」 と いう 、 幾多 の 名作 を 産み 、 す で に 使い古された感 の あるモチーフ に 敢え て 挑戦し 、 しっかり と 「吉田秋生 の 作品」 に なっ て いる の も 素晴らしい で す 。 一時 の 激情 で は なく 、 さまざまな変転 の 中 で も 変わるこ と なく存在する人 と 人 の 絆 、 周囲 を 取り囲む「世 の 中」 と の 折り合い 、 生き に くさ と いった も の を 描い て 抜群 で す(登場人物たち は みんな 、 年齢や経験 の 割 に 老成し て いるよう に みえる の は 致し方なし 、 か) 。

主人公たち の 住む極楽寺 の 谷戸 の よう に 昔な が ら の 竹垣 を 維持した家々 が 軒 を 並べる路地(こ の 規模 で 維持され て いる路地 は も うほ と んど無い と 思い ます が ) 、 国道134号線 の 稲村ヶ崎あたり の 舗道 、 鎌倉駅西口前 の 小さな広場など 、 何気ない背景 に ササッ と 今日 の 鎌倉 が ちゃん と 描かれ て いる の も 楽しめました(車 の 通れない路地 に も 電柱 は しっかり立っ て 空 を 狭くし て いる と ころなど も 含め て ) 。

吉田さん の 趣味 が 洗練され て いるこ と は よくわかった : 2009-05-12
「蝉時雨」 と いっ て も 藤沢周平 の 小説 で は なく 、 吉田秋生 の 少女漫画 で す 。 タイトル が 素敵 。 2巻ま で 出 て ます が 、 くすくす笑いな が ら読了 。 漫画 の 内容 は と も かく 、 も しかしたら吉田さん は 病ん で るんじゃないか と ふ と 思った 。
「病ん で いる状態 が 深刻な人ほど 、 ブログ の エントリ が 長い」 と 医師 が 書い て いた が 、 漫画 の 場合 、 「(病ん で いれば)フキコマ の 文字数 が 多い」(よっ て 読者 は 絵 を 見るより文字 を 読ん で 話 に つい て いく)」 。

病ん で い て も これだけナイーブ で かっこいい物語 を 描い て しまう の が 吉田さん の 才能な の だなぁ と あらため て 感動したけど 、 中学生 の ころ必死 で 『BANANA FISH』 を 読ん で いたような熱中 は なく 、 なんか吉田さん の 趣味 が 洗練され て い て 高雅な の は よおく分かったけど 、 漫画なんだから も うちょっ と 読者 を ストーリー と 絵そ の も の で 魅了し て ほしい と 思った 。 みんな の アイドル「すずちゃん」 も 、 こんな女 の 子 が いる の か?っ て いうほど完璧すぎ て 感情移入しろ と いうほう が 無理だ 。

鎌倉 が 舞台 の 「和風・若草物語」 。 : 2009-01-11
古都・鎌倉 を 舞台 に し て 紡 が れる家族・兄弟・仲間たち の 物語 。
3姉妹 が 家 を 出 て 浮気相手 に 走った父親 の 葬儀 に て 出会った腹違い の 妹 。
行き場 を 失くし て いた少女 を 鎌倉 の 家 に 迎えるこ と に し て 、 4姉妹 の 同居 が 始まる 。

・しっかり者 の 看護師 で ある長女 。
・男 に すぐ騙されるチャランポランな次女 。
・ゲテモノ喰いな三女(笑) 。
・登場当初 は 大人しい と 思わせつつ 、 サッカー を 男 の 子たち と 嗜む四女 。

鎌倉 と いう土地柄 が 醸し出す雰囲気 を 紙面上 で 再現するこ の 凄さ!
そこ に 暮らす人々 が 抱える様々な悩み を 通し て 家族 の 有り様・姉妹 の 絆 を 映し出す 。
江ノ電 。 寺社仏閣 。 花 。 息づく歴史 。 そし て ・・・・海 。

住ん で みたい街ランキング で も 常 に 上位(関東圏) と いう鎌倉 の 魅力 は 正 に
「鎌倉版・和風若草物語」 の 世界 で ある 。

四姉妹 も の と いえば「細雪」 を 思い出す : 2008-11-23
失敗作「イヴ の 眠り」 の あ と 、 作者 は どこへ行く の か と 心配した が 、 「ラヴァーズ・キス」 の 舞台 、 鎌倉 に 戻っ て きた 。 ハードボイルド に 疲弊した( と 私 に は 思える)作者 に と っ て 、 それ は リハビリ と いう意味 で 、 正しい選択だった と 思う 。 1・2巻 を 続け て 読む 。

両親 と 生別・死別した三姉妹 の と ころへ 、 母親 の 異なる 、 両親 を 失った中学生 の 妹・すず が 同居するこ と に なる 。 鎌倉 の 古い家 で の 共同生活 と 、 どこ に で も あるような日常 の 事件 。 本当 は 精密 に 計算された 、 現実 に は ありえない設定な の だ が 、 それ を 意識させない運び は さす が で ある 。 よく で きたフィクション=ドラマ の お手本 の ような作品 で あり 、 いずれ映像作品 が 生まれる の だろう 。 物語中 も っ と も 不安定な存在 で あるすず の 健気な可愛さ が 光る 。 次第 に すず が 主人公 の よう に なっ て いく の は 致し方ない が 、 四姉妹(「細雪」!) の バランス を 今後 も うまく保っ て ほしい と 私 は 思う 。

上質な小説 に 似た読後感 が ある 。 人々 が 互い に 思い遣るこ と 、 支え合うこ と の 大切さ を 描い て いるよう に 思う 。

私 を 許し て くれた作品 : 2008-10-17
「真昼 の 月」 が 出た の で 、 読み返し て みました 。
なん と も 稚拙な言葉しか思い浮かびません が 、 すばらしい の 一言 に つき て しまい ます 。

こ の 作品 で 印象的な の は 、 キャラクターたち の 瞳 で す 。
真ん丸 で 、 まっすぐ に 目 の 前 を 見つめ て いる瞳 。
悩ん で 、 苦しん で 、 分からなく て 、 それ で も 綺麗な瞳 で 目 の 前 の 現実 を 見つめ て いる姿 が 、 と て も 愛おしく思い ます 。 生き て 、 考え て いる瞳っ て 、 こういう も の だ と 思うから で す 。
また 、 それぞれ の キャラクター の 時折見せる横顔 が 、 本当 に 美しい 。 小さな息づかいま で 聞こえ て きそうな 、 繊細な輪郭 が 、 そ の 人 の 生き方 を 語っ て いるよう に 見える の で す 。

また 、 吉田作品たち の 見所 の 一つ で も ある 、 キャラクターたち の 生きる世界観 の リアルさ が 、 こ の 作品 で も 表現され て い ます 。
家族 、 友達 、 土地 、 空 、 そういったキャラクターたち を と りまく世界 が 、 確実 に 、 画面 の 中 に 描かれ て い て 。 それ は 吉田さん の 想像力 が いか に (そ の 世界 に と っ て )リアルな も の で あるか を 物語っ て いる の だ と 思い ます 。
思わず鎌倉 に 旅 に 出た の は 、 私だけ で は ない は ず… 。

私 は まだ子ど も だから 、 読む と どうし て も 、 すずちゃん の 気持ち と リンクし て 読ん で しまう の で す が 、 すずちゃん が 思いっきり泣い て くれるから 、 私 は 救われ ます 。
すずちゃん が 泣くから 、 私 も 生き て い て いいんだ と 思える 。
私 を 認め て くれる 、 やさしい作品だ と 思いました 。



海街diary 2 (フラワーコミックス)
ラヴァーズ・キス (小学館文庫)
すずちゃんの鎌倉さんぽ 海街diary (フラワーコミックススペシャル)
ハナコ月記 (ちくま文庫)
夢みる頃をすぎても (小学館文庫)

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